COM-B理論|「いいかも!」と思ったはずなのに、指が動かない。求職者の心に潜む「見えないブレーキ
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- 1月27日
- 読了時間: 5分

「あ、この求人、自分に合ってるかも」 そう思って1時間もスマホを眺めていたはずなのに、結局、応募せずに閉じてしまう。
そんな経験、あなたにもありませんか? 実は私も以前、どれだけ「刺さる言葉」を並べても全く反応がない時期がありました。数ヶ月、応募ゼロ。あの時の「何が正解かわからない」という強烈な違和感は、今でも忘れられません。
でも、行動科学のフレームワーク「COM-B」に出会って気づいたんです。人は「いいな」と思っても、脳内の3つの条件が揃わないと、指一本動かさないということに。
【判断基準】なぜ、彼らの指は止まるのか?
求職者の動きが止まる時、そこには必ず「ボトルネック」が潜んでいます。まずはどこに問題があるのか、以下の基準でチェックしてみてください。
能力(Capability): 「未経験歓迎」と書きながら、仕事内容が専門用語だらけになっていませんか?(=「私には無理だ」という心理的ブレーキ)
機会(Opportunity): 「いつでも応募OK」という放置状態になっていませんか?(=「今じゃなくていい」という後回しブレーキ)
動機(Motivation): メリット(給与など)ばかりで、入社後の「安心感」が抜けていませんか?(=「変化が怖い」という本能的ブレーキ)
上記のCOM-B3つをもう少し深堀りしてみる
1. 「私にできるかな?」という静かな不安(Capability:能力)
求人票に並ぶ「求める人物像」や「歓迎スキル」。それを見た瞬間、求職者は無意識に自分を採点します。
求職者の本音: 「スキルは持っている。でも、この会社のレベルで通用する?」「専門用語が多くて、自分には難しそう…」
動かない理由: 物理的なスキルがあっても、**「心理的な自信(能力)」**が追いつかないと、脳はリスク回避のためにストップをかけます。
解決策: 「完璧な人」を求めるのではなく、「今のあなたがどう活きるか」を伝える。ハードルを下げるのではなく、ステップ(階段)を見せてあげることが大切です。
2. 「今じゃなくてもいいよね」という先延ばし(Opportunity:機会)
「いつでも歓迎!」という言葉は、裏を返せば「今日じゃなくてもいい」という意味になります。
求職者の本音: 「いい会社だけど、今の仕事も忙しいし、また時間がある時に見ればいいか」
動かない理由: 忙しい日常の中で、応募というエネルギーを使う行動を起こすには、**「今、動くべき物理的なきっかけ(機会)」**が足りないのです。
解決策: 「まずはカジュアルに5分だけ」といった気軽な入り口や、期間限定の相談会など、彼らの生活動線に「今、ついでにできる」チャンスを置いてあげる工夫が必要です。
3.「今の安定」を捨てる怖さ(Motivation:動機)
「変わりたい」という気持ちと、「今のままでいたい」という本能の綱引きです。
求職者の本音: 「給料は上がるみたいだけど、人間関係が悪かったらどうしよう」「新しい環境でイチからやり直すのは疲れるな」
動かない理由: 新しい場所への期待よりも、今の環境を変える心理的コスト(面倒くささ・恐怖)が上回った瞬間、**動機(やる気)**は消滅します。
解決策: 変化による「リスク」を上回るほどの「安心感」と「未来のワクワク」をセットで提示できているか。天秤の重りをどこに乗せるかが勝負です。
【解決策】違和感を「仕組み」で解消する
「なんとなく原稿がしっくりこない」という違和感は、これら3つの歯車が噛み合っていないサインです。解決の手順はこうです。
ステップA:ハードルを下げる(能力へのアプローチ) 「応募」の前に「まずは5分のカジュアル面談」というステップを置く。これだけで、心理的な「やれる感(能力)」は劇的に高まります。
ステップB:期限と理由を作る(機会へのアプローチ) 「今、なぜあなたが必要なのか」という背景を添える。人は「今だけ」の理由があって初めて、日常の忙しさを横に置いて動きます。
ステップC:感情の天秤を動かす(動機へのアプローチ) 条件の提示ではなく、日常会話のような「温度感」を原稿に混ぜる。Frameworkを使って、彼らの「本音」に一致する要素を一つずつ配置していきます。
まとめ:勘を捨てて、構造を整える
「自分ごと化」してもらうのは難しい、とよく言われます。でも、日常会話を思い出してください。「困ってるんだ、助けて」「君ならできるよ」「とりあえず話そう」。こうしたシンプルなやり取りの中には、COM-Bの要素がすべて詰まっています。
求人原稿という枠組みを一度外して、この「人が動く前提条件」を整えること。それが私の提唱する Empathy Action 12S Framework™ の役割です。
補足:COM-Bモデル(The COM-B Model)とは
人間の行動(Behavior)は「能力(Capability)」「機会(Opportunity)」「動機(Motivation)」の3要素が揃った時に生じるという、行動変容のフレームワークです。
🍀 求人原稿の「詰まり」を一緒に取り除きませんか?
「条件は悪くないのに、なぜかスルーされる」 その違和感の正体を、脳科学と行動科学の視点で見える形に整えます。
有料セッション: 属人的な勘を排除し、再現性のある「採用の仕組み」を構築します。
当日対応: 【気づきワーク90分】 または 【採用戦略再設計セッション30日~】、どちらからでもその場で原稿を添削いたします。
私は、単なる「文章の添削だけ」は行いません。 独自開発した Empathy Action 12S Framework™ を通じて、
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勘に頼らず、「行動が生まれる構造」を再設計
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