top of page

意思決定プロセスとは

人は、どのように考え、迷い、判断し、行動するのか

意思決定を「選ぶ」という結果だけでなく、
その前後にあるプロセスとして捉える考え方です。

代表的な意思決定理論・フレームワークから、
共感Work独自の SOULFUL Model まで紹介します。

意思決定プロセスとは

意思決定プロセスとは、選択肢の中から何かを選ぶまで、そして選んだことを行動に移すまでの一連の過程を捉える考え方です。

私たちは、情報を受け取り、選択肢を整理し、比較しながら判断しています。

その過程には、情報の量や捉え方、判断の基準、置かれている状況など、さまざまな要素が関わります。

そのため、意思決定を理解するには、「何を選んだか」だけでなく、「どのような過程を経て、その判断に至ったのか」を見ることが重要になります。

代表的な意思決定理論・フレームワーク

意思決定については、これまでさまざまな研究や理論が積み重ねられてきました。

​

限定合理性

ハーバート・サイモンが提唱した考え方です。

人は、すべての情報を集め、すべての選択肢を比較して、完全に合理的な判断をしているわけではありません。

時間や情報、認知能力などの制約の中で、利用できる情報をもとに意思決定しています。

プロスペクト理論

ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって提唱された理論です。

人は、同じ価値の利益と損失を同じようには捉えません。

特に、利益を得る場合と損失を避ける場合では、判断の仕方が変わることを説明しています。

二重過程理論

人の思考には、直感的・自動的な処理と、意識的・分析的な処理という異なるタイプの過程があるとする考え方です。

意思決定において、直感的な判断と、時間をかけて考える判断がどのように関わるのかを捉える視点として知られています。

OODAループ

OODAは、Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字を取ったものです。

状況を観察し、判断し、行動し、その結果を再び観察するという循環的な意思決定の考え方です。

計画的行動理論(TPB)

人の行動意図がどのように形成されるのかを捉える理論です。

行動に対する態度、周囲からの影響、行動を実行できるという認識などから、行動意図と実際の行動との関係を考えます。

​

このように、意思決定を扱う理論には、合理性、認知、直感、状況判断、行動への移行など、それぞれ異なる焦点があります。

さまざまな理論から見る意思決定

ここでは、先ほどの代表的な3つを使って、同じ意思決定をどのように捉えられるのか、スマホを買い替えるというテーマで見ていきましょう。

① 限定合理性
「すべてを比較せず、限られた情報で決める」

価格・性能・口コミなど、すべてを調べることはできません。
そこで、必要な条件をいくつか決め、その条件を満たす機種を選びます。

② プロスペクト理論
「得るものと失うものを、どう感じるか」

新しい機種の性能が上がるメリットより、今のスマートフォンを手放すことや、買い替え費用を負担することを大きく感じれば、買い替えない判断になることがあります。

③ 二重過程理論
「直感的な判断と、考えて決める判断」

「このスマートフォンが欲しい」と直感的に感じても、価格や性能を比較すると、別の機種を選ぶことがあります。

このように、同じ意思決定でも、どこに注目するかによって捉え方が変わります。

会議で、なぜ意思決定が進まないのか

「話し合っているのに、なかなか決まらない。」

例えば、新しい施策を実施するかどうかを会議で話し合っているとします。

Aさんは「効果が期待できるから進めたい」
Bさんは「コストが高いから慎重に考えたい」
Cさんは「今は別のことを優先したい」

それぞれの意見には、それぞれの判断理由があります。

しかし、ここで
「何を基準に決めるのか」
が共有されていなければ、意見を出し続けても結論にはたどり着きにくくなります。

さらに、参加者によって見ている情報が違えば、同じ会議に参加していても判断材料そのものが違ってきます。

そこで重要になるのが、意思決定プロセスを整理することです。

例えば、

判断基準
何を重視して決めるのか。

情報
何の情報を判断材料としているのか。

現在地
今、話し合いはどこまで進んでいるのか。

こうした点を整理すると、
「意見が対立している」のではなく、
そもそも判断するための基準や情報が揃っていないことが見えてくる場合があります。

意思決定を「最後に何を選んだか」だけで見るのではなく、
そこに至るプロセスを整理する。

これによって、会議で起きている「決まらない」という状態を、より具体的に捉えられるようになります。

意思決定プロセスを、どのように整理するのか

ここまで見てきたように、意思決定は「最後に何を選んだか」だけでは捉えきれません。

判断基準、情報、選択肢、現在の状況など、さまざまな要素が関わりながら意思決定は進んでいきます。

では、こうした意思決定のプロセスを、実際にはどのように整理すればよいのでしょうか。

共感Workでは、そのための独自の意思決定プロセスモデルとして、SOULFUL Modelを構築しています。

SOULFUL Modelは、人が意思決定に至るまでのプロセスを整理し、「今、どこで判断が止まっているのか」「何を整理する必要があるのか」を捉えるためのモデルです。

SOULFUL Modelとは

SOULFUL Modelは、共感Work独自の意思決定プロセスモデルです。

人が意思決定に至るまでを、ひとつの流れとして捉え、

  • どのような選択肢があるのか

  • 何を判断材料としているのか

  • 今どのような状態にいるのか

  • 何が判断を妨げているのか

  • 何を見落としているのか

  • どのように意思決定し、行動へ進むのか

という視点から、意思決定のプロセスを整理します。

「決められない」という結果だけを見るのではなく、
意思決定のどこで止まっているのかを捉える。

それによって、次に何を整理すればよいのかを明確にしていきます。

SOULFUL Modelは、会議や対話など、意思決定が必要になるさまざまな場面で活用できるよう設計しています。

SOULFUL ModelとEmpathy Action 12S Framework™の関係

共感Workでは、意思決定プロセスを整理するSOULFUL Modelと、人間の認識・判断・行動を捉える*Empathy Action 12S Framework™を、それぞれ異なる役割で活用しています。

👉Empathy Action 12S Framework™

人がどのように認識し、考え、判断し、行動するのかを捉える。

SOULFUL Model
実際の意思決定が、どのようなプロセスで進んでいるのかを整理する。

つまり、

人間理解を捉える → 意思決定プロセスを整理する

という関係です。

この2つを組み合わせることで、意思決定の結果だけを見るのではなく、その背景にあるプロセスまで含めて整理することができます。

意思決定の「迷い」が、次の判断につながる

SOULFUL Modelを活用すると、意思決定を止めている要素が整理され、曖昧だった状態を具体的に捉えられるようになります。

会議でよくある状態と、見えるようになること:

  • 「意見がまとまらない」→ 判断基準が揃っていない

  • 「話し合っているのに決まらない」→ 今、意思決定のどこにいるかが不明

  • 「情報はたくさんあるのに判断できない」→ 何を判断材料としているかが整理されていない

​​

すると、単に「結論を出そう」とするのではなく、「何を整理すれば次の判断に進めるのか」が見えるようになります。

意思決定を感覚や経験だけに委ねるのではなく、プロセスとして捉え直す。
それが、SOULFUL Modelを活用する意味です。

「決まらない」をそのままにしない。
現在の会議や意思決定で「どこで止まっているのか分からない」状態を、具体的に整理したい方へ。

​

もっと簡単にいうと、入口から出口までの判断の流れを見えるようにして整えていく。

bottom of page